コミュニケーション能力について

コミュニケーションって巷でよく聞かれ、話される言葉ですけど、「そもそも、コミュニケーションって何?」っていう問いかけはあまりされていないですよね。

大学に入ったらコミュニケーション能力をつけろって言われるけど、「じゃあ、今まで私たちはコミュニケーションしてなかったの?」って思ってしまいます。

でも大概謳われているコミュニケーション能力というのは就活向けの"ビジネス"中心のコミュニケーションだと思います。

TOEICの点数が高かったり、ビジネス用語を知っていたり、、、、、っていうのがコミュニケーション能力なのでしょうか?

僕は違うと思います。コミュニケーション能力というのは相手、または他者に自分の思い/考えを立場を越えて伝え、かつ相手の考え/価値観を理解する能力だと思います。つまり、自分の先輩、上司の言動が倫理的に好ましくない場合[何かしらの暴力(直接的/構造的)を孕む]、それに対して物怖じせず異を唱えることができる能力だと思います。また、立場が逆であっても同様です。自分より"社会的地位"(この言葉を使うのは好みませんが)の低いと思われている人が自分の言動に対して異を唱えた場合、対話を通じて彼ら/彼女らを理解する能力であるともいえます。他にも例は沢山あると思います。"場の空気"を読み、秩序を乱さず、上手くその場を切り抜けることがコミュニケーションではありません。場の空気を読むことによって、自分に見えていない誰かの尊厳を傷つけることが沢山あるのです。

 日本の教育システムでは道具的理性(instrumental reason)、つまり、2+2=4であるという命題を導き、証明する能力はたけていますが、2足す2が4である"意味"を考える能力が欠如していると思います。「それってほんまなん?」という問いかけが押しつぶされているように感じますし、年齢を重ねるにつれてそのような問いかけができなくなっている人が多いのではないでしょうか。